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レトロカー中古車のおすすめ車種と長く安全に乗るための必要知識

レトロカー中古車のおすすめ車種と長く安全に乗るための必要知識

フォルクスワーゲンやシトロエンなど、レトロで可愛らしい車種の中古車を検討しているけど「どの車種が自分にはベストなのか?」「レトロカーの中古車は何に気をつけて選べばいいのか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここではレトロカーとは、1930年代~2000年代に生産された主に輸入車のことを指しますが、近年の国産車・中古車を選ぶのとは見るべきポイントが異なります。

今回の記事では、レトロカー中古車の実情から、おすすめ車種まで、あなたに合ったレトロカー中古車を見つけて長く乗り続けるために必要な知識をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

今回ご紹介するレトロカーを図解

今回ご紹介するレトロカーを、年代・メーカー別に一覧にまとめてみました。初登場の年代を基準にしています。これからご紹介するうえでイメージがつきやすいと思いますので、ぜひご覧ください。

今回紹介するレトロカー一覧

レトロカー中古車の誤解と注意点

まず、レトロカーの中古車について意外と誤解されがちな実情と注意点をお伝えします。すぐ故障するのでは?維持費が高いのでは?と思うかもしれませんが、実際は国産車とそこまで差はないので安心してください。特にはじめてレトロカーの中古車を購入しようという方は正しい車選びのために、以下のポイントをぜひ知っておいてください。

レトロカー中古車の購入費用の目安

まず、レトロカーの中古車という響きから、ヴィンテージものとして非常に高価なのでは?と思う方もいるでしょう。

しかし、実は総額50万円前後で購入できるモデルもありますし、100~150万円の範囲でおおよそのレトロカーを購入することができます。中には総額20~30万円ほどで売られている車もありますが、近年モデルの国産車ならともかく、レトロカーで選ぶにはリスクが高いです。整備がほとんどなされていない可能性が高く、購入後に不具合が起こりかねないため避けるようにしましょう。

レトロカー中古車は故障しやすいか

整備がしっかりされた車を選び、日常的な整備がきちんと行っていれば、そこまで大きな故障はありません。とはいえパーツ交換などは通常の国産車よりもこまめに行うことが必要なケースもあります。何かあったときに相談できる中古車店・専門店を見つけておくことが大切です。

レトロカー中古車の維持費

これも結論からいえば、国産車とあまり変わりません。車両自体は古いので、消耗部品やオイル系統の交換はこまめに行う必要があります。しかし、レトロカーのパーツは根強い人気も手伝って、今でも生産されていますのでそこまで貴重・高価ではありません。

レトロカー中古車の燃費

これは筆者が全国のレトロカーを扱う中古車販売店のオーナーに確認した結果ですが、意外にも燃費は良いです。

10km/l以上が出る車も多いという見解です。理由としては、構造がシンプルなこと、車体が軽いため、走行に不要な燃料を使わないことが挙げられます。

いかがですか。レトロカーに抱いていたイメージと少し違ったという方もいるのではないでしょうか。それでは次の章より、おすすめのレトロカー中古車をご紹介します。

おすすめレトロカーの中古車

ここからは、おすすめのレトロカーの中古車についてまとめています。特徴・魅力だけでなく、中古車相場や、購入時に不具合の可能性のある中古車を避けるために見るべきポイントも記載します。ぜひ参考にしてください。

フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)

ビートル参考写真

中古車価格相場:50万~150万円

1930年代に、大人2人と子供1人がゆったり乗れる車を目指して開発されたのがフォルクスワーゲン・ビートルです。当時として画期的なコンセプトと走行安定性によって、これまで2000万台以上が生産されています。ミニと並んで、日本でもっとも目にすることが多いレトロカーといっても良いのではないでしょうか。パーツは日本含む全世界で生産されており、今でも新品パーツを安価で購入することができます。

ビートル購入時の必須チェックポイント

ビートル購入時の必須チェックポイント

  • ドア下部、バッテリー周りが錆びていないか
  • 走行中にギアがスムーズに入るか
  • ブレーキを踏んだときに、ハンドルが引っ張られる感覚はないか
  • エンジンをかけている際に異音がしないか

ビートル・メンテナンスのポイント

古い年式のものも多いため、維持費がかかるイメージがあるかもしれませんが、今の国産車に比べて維持費が大きく上がるということはありません。たしかにファンベルト・クラッチケーブルなどの交換は定期的に必要ですが、個々のパーツが安価で手に入るため、そこまで維持費の負担にはなりません。

長く乗るコツは、できる限りこまめに乗って「この車の通常・理想的な状態」を覚えておくことです。乗り心地や音などが普段と違う場合は故障の可能性を疑いましょう。ビートルは構造がシンプルなので、整備工場へ持ち込めばそこまで時間がかからず修理できます。

フォルクスワーゲン・タイプ2(ワーゲンバス)

ワーゲンバス参考写真

中古車価格相場:80万~300万円

フォルクスワーゲンのタイプ1・ビートルのエンジンや足周りを補強し、運搬車に着想を得た箱型のボディを組み合わせて誕生したのがタイプ2・ワーゲンバスです。発売当初は貨物車のみの展開でしたが、その広さを活かして、マイクロバスやピックアップトラックタイプなどが登場しました。1967年に大幅なモデルチェンジを行っており、それ以前と以降のモデルで顔が大きく変わります。アーリーバス/レイトバスという呼び方で区別されます。ちなみに上記の画像はアーリーバスです。

レイトバスモデルでは、後期からAT車も登場しており、女性でも乗りやすくなりました。レイトバスのイメージは下記です。

レイトバス

ワーゲンバス購入時の注意点

販売されているワーゲンバスは、並行輸入車が大半です。整備があまりされていないか・オーナー自身で整備されていた車が多くあり、安全に乗るためには大幅な整備が必要です。ヒーター・ブレーキ周り・エンジンまで修理されているかは確認が必要です。

またワーゲンバスは構造上、ビートルよりも雨水が溜まりやすいです。ドア下部、床下部分に錆がないかチェックしましょう。しかし、筆者の見解ではまったく錆のないワーゲンバスは稀少です。許容できるか・運転に問題はないかを販売店にも確認してみましょう。明確な返答がない場合は、よく知らないまま仕入れている可能性があるため、整備不良のリスクを含めて購入は避けた方が良いでしょう。

ワーゲンバス・メンテナンスのポイント

ワーゲンバスの購入時の注意点と同様、錆を抑えることが長く乗るポイントです。雨に降られたあとは、窓を開け放して走行することで、換気ができて錆が抑えられます。定期点検と車検整備を漏れなく行っていれば、止まってしまうような不具合はほぼありません。ワーゲンバスは毎日動かすのが状態の維持にはベストです。出来る限りこまめに乗るようにしましょう。

ミニ

ミニ参考写真

中古車価格相場:50万~150万円

ミニは、1959年にイギリスで登場した車種です。全長3mほどですが、4人乗りの車として充分なスペースと荷室を備えています。長距離の走行にも強みを発揮します。その実用性から世界で人気を博し、未だに高い注目を集めています。愛称として「ローバー ミニ」「ミニ クーパー」等と呼ばれています。ちなみにモデルの中では、92年~96年までのiクーパーかメイフェアが、冬場の暖気運転が不要かつ、錆びにくいのでおすすめです。

ミニ購入時の必須チェックポイント

ミニ購入時の必須チェックポイント

  • メンテナンス不足のミニは故障が多くなる。購入時にどこの店舗で整備されてきたかを確認
  • レトロカーに詳しくない販売店でもミニは仕入れられてくるので、上記あいまいな返答ならその店舗は避ける
  • 錆が出やすいドア下部分、屋根の外周部分をチェックする

ミニ・メンテナンスのポイント

エンジンオイル・ミッションオイルが共用になります。オイル交換は3,000~4,000kmに一度、オイルエレメントは1万km目安で交換しましょう。また、中古車で購入した車に関しては、筆者としては12ヶ月点検・24ヶ月点検を必ず受けるように勧めていますが、レトロカーのミニの場合は、6ヶ月ペースで点検を受けるのが安心です。費用は1万円~1万5,000円で収まります。

交換パーツの入手自体は難しくありませんが、海外からの輸入がメインになりますので、国産パーツより割高になることは否めません。

フィアット・パンダ

フィアット・パンダ参考写真

中古車価格相場:50万~100万円

フィアット・パンダは、1970年代にイタリアで発売された車種です。シンプルさと実用性を備え、長い間世界中で高い人気を誇りました。日本に最初に輸入されたのは、排気量900ccのモデルで、それ以降1100ccのモデルとなりました。中古車としては900ccのモデルも見つけることができますが、市場にあるのは1100ccがメインです。

パンダの魅力は、なんといっても誰でも扱いやすいシンプルさと気軽さです。オートマ(セレクタと呼ばれます)も多く、行楽にも使いやすい車です。レトロカーの入門車としてもおすすめです。

パンダ購入時の必須チェックポイント

パンダ購入時の必須チェックポイント

  • 安いパンダなら特に、錆がないかを確認。ドアの下部分か、後輪の内側をチェック。※錆があると塗装コーティングが浮いている
  • ダブルサンルーフつきは雨漏りがないかチェック

パンダ・メンテナンスのポイント

パンダの中古車は、定期的にメンテナンスをしていれば、動かなくなるといったような故障はありません。目安としては、3,000~5,000kmに一度オイル交換をする、季節の変わり目にラジエーターの冷却水を交換するといった基本的なことで充分です。

交換パーツに関しては、中古なら国内で入手できますし、別のイタリア車や2003年に発売された2代目パンダのパーツも流用可能です。走るための必要パーツに関しては入手は難しくありません。ただし、パンダの特徴でもあるダブルサンルーフを固定するパーツ(フック)は生産が終了していますので購入時には揃っているかどうか確認しましょう。

メルセデス・ベンツ W123

メルセデス・ベンツ W123参考写真

中古車価格相場:60万~200万円

メルセデス・ベンツのコンパクトシリーズとして、1976年から販売されていた車種です。この車種の特徴としては、開発に時間をかけた、安全性の高い頑丈な車体であることが挙げられます。エンジンのオイル交換を定期的に行えば、50万kmまで故障なく乗れるというほどです。

国内で出回っている輸入車のW123は、ほぼすべてAT車で、エアコン、パワーウィンドウも装備されています。レトロなデザインでも、最近の車と変わらない感覚で乗れるのが魅力です。その頑健さから、中古車で購入しても5年~10年安定して乗れるため、筆者としてもおすすめです。

W123購入時の必須チェックポイント

W123購入時の必須チェックポイント

  • ドア内側など、浸水を防ぐゴム部品周りは錆が出やすいので要確認
  • ボディの状態の中でも内装の状態にコンディションが表れる

W123・メンテナンスのポイント

非常に頑丈な車なのですが、内部構造の電気系統に少し不安があります。発電機のスペックが低いため、渋滞中にエアコンを動かしているときなど、バッテリーが上がる危険があります。発電機を交換すれば上記の問題は解消されます。費用は工賃も入れて6~7万円です。中古車として出回っている車には前オーナーによって交換済みのものも存在します。

ベンツの強みとして、交換用パーツが豊富なことも挙げられます。社外品パーツも多く生産されていますが、ミニなどに比べると少し価格は上がります。

シトロエン・2CV

シトロエン・2CV参考写真

中古車価格相場:80万~150万円

フランスのシトロエン社が1940年代に開発した車種で、できるだけ安価で経済的な車を目指して作られた、シンプルで実用的なレトロカーです。興味深いのが、当時の生活に合わせた「卵を乗せて走っても割れないこと」などのテストを繰り返したことで実用性の高い、やさしい乗り心地を実現した点です。その結果、大衆に広く受け入れられ、今ではフランスを代表する車種となっています。

燃費も良いのが特徴で、軽いボディが幸いして15km/lほどは出ると言われます。しかしスピードは出ないので、左車線をゆっくり走るのに向いています。

2CV購入時の必須チェックポイント

2CV購入時の必須チェックポイント

  • ドア下側にある蝶番付近や、足元のボディの繋ぎめが錆びやすいので要確認
  • クーラーがついておらず、ヒーターの機能も不十分。寒気・暖気は問題ないか確認

2CV・メンテナンスのポイント

オイル量のチェックやバッテリー液量に注意してメンテナンスをすれば大きな故障はありません。日常運転する中でも天候や季節の影響を受けてエンジンの具合は変わります。普段と違う乗り心地、走行感がないか注意しておきましょう。また雨漏りのある車なので、雨に降られた後はしばらく窓を開けて車内の換気や、拭きとりをしっかり行うようにしてください。

ルノー・4(キャトル)

ルノー4参考写真

中古車価格相場:50万~150万円

ルノー・4(キャトル)は、1960年代にフランスで発売された車種です。実用性を重視し、荷物が沢山積んでのお出かけに使えることを目指して開発されました。実は、ハッチバックを採用した初めての車とも言われています。
どんなシーンでも使える実用性と経済性が世界中で人気となり、600万台以上が生産されました。

コーナーを曲がる際には車体が傾きつつも、タイヤはしっかり地面を掴む独特の走りが特徴です。長距離の運転や高速道路の運転にも力を発揮するため、日常の移動にも向いています。

キャトル購入時の必須チェックポイント

キャトル購入時の必須チェックポイント

  • 雨漏りがある車なので、車内、特に床に錆がないか要確認
  • エンジンのアイドリングの安定具合を見ましょう
  • シートのスプリングが壊れていることがあります。座って確認しましょう

キャトル・メンテナンスのポイント

ここまで紹介した他車種に比べると、内装品などで手に入らない部品の割合は若干増えます。しかし、社外品を代用すれば問題ありません。国内でも手に入りやすいです。日常点検としては、エンジンオイルの点検・交換、ラジエーターの冷却水のチェックは必須です。構造が単純なため、多少の故障があっても近くの整備工場に持ち込めばすぐに直せることが多いのもキャトルの特徴です。

レトロカー中古車の探し方

レトロカー中古車の探し方ですが、やはりカーセンサーやグーネットのような中古車検索サイトを使うのが筆者としてはおすすめです。ただでさえ台数が少ないため、全国の中古車から条件に合うものを検索できることが強みです。
注意点として、中古車検索サイトは、今の車は車種ごとに細かく分かれていますが、今回ご紹介したようなレトロカーは車種検索自体ができないことがあります。

事例を挙げると、カーセンサーでベンツのW123などが車種別検索では選べないようになっています。レトロカーの場合に限っては、キーワード検索を活用し、中古車情報に含まれるキーワードを探すのがスムーズです。参考までに、カーセンサーでシトロエン・2CVを検索してみましょう。

カーセンサーのTOPページにアクセスします。

カーセンサーTOP

フリーワード検索に「シトロエン 2CV」と入力し、検索します。車種名だけでも良いのですが、英数字の組み合わせの車種は、別の中古車のスペック情報や、一部合致する車名からキーワードを拾ってしまうことがあります。カタカナでメーカーを入れるのが確実です。

カーセンサーでの検索方法01

シトロエン・2CVの中古車が検索できました。

カーセンサーでの検索方法02

注意点:販売店がレトロカーや輸入車に強いかどうか

中古車検索サイトを利用する上での注意点は「販売店がレトロカーや輸入車に強いか」を見ることです。オートオークションを利用して手広く仕入れている大手販売店であったり、逆に個人経営の販売店の場合は、車種がバラバラなことがあります。

たとえば国産車が20台ある中に、レトロカーが1台だけあるような販売店は専門性が疑われるため要注意です。先ほどのシトロエン・2CVの検索結果から、販売店のページをチェックしてみましょう。

2CVの中古車をクリックし、詳細情報をみます。

カーセンサーでの検索方法03

右下に販売店が記載されていますので、クリックすると販売店詳細へと進みます。

カーセンサー検索方法04

販売店ページの「お店の在庫一覧を見る」をクリックすると、その販売店で現在扱っている中古車だけを見ることができます。このケースでは、すべての販売中古車がシトロエンであるため、ある程度専門性が高いと想定できます。

カーセンサー検索方法05

この方法だけで専門性を見抜けるわけではありませんが、問い合わせをする前の目安にしてみてください。

まとめ

いかがでしたか。今回の記事では、レトロカーのおすすめ中古車と、車種ごとの注意点とメンテナンスのポイントをお伝えしました。レトロカーはその独特の表情から、乗り続けるとライフスタイルの一部になるほど愛着がわく方も多いと思います。今回の内容を参考にしていただき、自分にあったレトロカー中古車を選ぶとともに、長く乗り続けるコツを実践してみてください。

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