安全な中古車を5万円で購入する為の必要知識と注意点

安全な中古車を5万円で購入する為の必要知識と注意点

車を持つ必要が出てきたものの、経済的な理由で5万円台の中古車を探している方も多いと思います。

結論から言えば、5万円あれば問題なく走る中古車を手に入れることができます。しかし、新車や高額中古車に比べて、5万円の中古車では避けるべきリスクが増えるのは事実です。安全な車を安く手に入れるには、具体的なリスクと避けるための知識を知っておくことが必要です。

今回は、5万円台でちゃんと乗れる中古車を手に入れる為に必要な知識をすべてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

補足:中古車の購入にかかる費用

この記事では具体的に5万円で購入できる中古車の事例をご紹介しますが、その前に前知識として、中古車の購入にかかる総費用に改めて触れておきましょう。
すでにご存じの方は次へ進んでいただいて問題ありません。

中古車の購入には、主に以下のような費用がかかります。

中古車購入にかかる費用

  • 車両本体価格
  • 法定費用
  • 代行費用(販売店手数料)

このうち、法定費用はその名の通り法律で定められた費用なので減額することはできません。法定費用の金額は車種ごとの排気量・重量によって変わり、購入時に発生する主な項目として自動車税や自動車取得税、自賠責保険などがあります。

法定費用と代行費用の合計は「中古車の諸費用」とされるもので、諸費用だけで「5万円を超えてしまう」こともあります。そのため、5万円の中古車を見つけたとしたら、それが車両本体価格なのか、諸費用込の総額なのかの確認は必須です。

5万円台の中古車の実態

5万円台の中古車は、安い中古車の中でもまちがいなく最も安い部類です。その大半は、以下のような実態を持っています。

タダに近い金額で買い取られた車が5万円~で販売されている

中古車販売店では、1~5万円程度やタダ同然での引き取りなどほぼ無料で買い取った車を5万円~10万円の値をつけて販売する場合があります。5万円台の中古車はほぼこちらに属すると考えて良いでしょう。

こういった中古車は、大抵使い物にならないと思われがちなのですが、実際には予想以上にちゃんと走ります。筆者が中古車専門店のオーナーに直接調査したところでも、10~15年間は中古車でも安全に走るという見解を得ています。今回ご紹介するような注意点を踏まえて探せば、ちゃんと走る中古車を5万円で買うことが出来るでしょう。

5万円台で買える中古車の具体例

2016年4月現在、5万円で買える中古車はどのようなものがあるでしょうか。筆者が実際に調査した結果をお伝えします。

※カーセンサーで2016年4月時点での中古車在庫を調査し、車両本体価格ではなく総額で5万円に収まるものをピックアップしました。

ダイハツ ムーヴ

ダイハツムーヴ

  • 本体価格:1万円
  • 諸費用込総額:5万円
  • 1999年式
  • 走行距離:11万km
  • 修復歴なし(タイミングベルト交換済)
  • 車検2016年5月

ダイハツ ミラ

ダイハツ ミラ

  • 本体価格:1万円
  • 諸費用込総額:4.8万円
  • 1995年式
  • 走行距離:9万km
  • 修復歴なし(タイミングベルト交換済)
  • 車検2016年9月

ホンダ アコードワゴン

ホンダ アコードワゴン

  • 本体価格:4.8万円
  • 諸費用込総額:5.9万円
  • 1999年式
  • 走行距離:11万km
  • 修復歴なし
  • 車検無(車検代は諸費用に込み)
  • 車検整備無(車検取得後、整備をうける必要がある)

実は、ここでピックアップした3車種は、5万円台の激安中古車を探すときの注意点に基づいて選んでいます。次の章では、5万円台の中古車を選ぶ上での注意点と、知っておくべきリスクをお伝えします。

5万円台中古車の知っておくべき6つの注意点とリスク

先程、5万円台の中古車の実情についてお話しました。それでは、こういった中古車で知っておくべきリスクと注意点についてお話しします。

修復歴車のリスク

主に事故などで車の骨格(フレーム)に損傷をきたし、修理された中古車を修復歴車といいます。5万円で中古車を探すときにもっとも多く見かけるのがこのタイプです。

しかし修復歴車は絶対に避けるべきです。まさに車の骨格といえる部分の故障は、運転において 大きなリスクです。現車確認の際には無事に動いたとしても、今後きちんと動く保証はありませんし 万一のことがあった際に取り返しがつきません。

修復歴車を除外すると、5万円台の中古車の候補がぐっと減ってしまいますが、それでも避けるべきだと筆者は考えます。

水没車のリスク

上記の修復歴車の対象にならない故障が、水没被害です。つまり、修復歴なしと書かれていても水没車である可能性があるのです。水没車は電装系統がダメージを受けているケースが多く、時間の経過とともに故障が連鎖し、結局平均価格の中古車を買うより高くついた、という事例も聞かれます。

確認する方法としては、以下のポイントがあります。

水没車の可能性をチェックするポイント

  • 車内の空調が止まっている状態で、中から雑巾のような臭いがしないか
  • シートベルトを限界まで引っ張ってみて、泥のラインのようなシミがないか

これらに当てはまれば、水没車の可能性を疑いましょう。

諸費用に販売店が利益を乗せる場合(総額が記載されていないケース)

中古車の諸費用についてはさきほど簡単にお伝えしましたが、中古車在庫の中には「車両本体価格」しか記載されておらず、諸費用を含む総額は店舗に問い合わせとなっているケースがあります。

すべてのケースがそうだとは言いませんが、中古車販売店も利益を上げる必要があり、まったく利益を乗せずに販売することはありません。そのため、激安の本体価格で興味を引いておいて、来店後、諸費用の方に利益分を乗せることがあるのです。

例を挙げると、
本体価格:1,000円
(来店後に発覚した)諸費用込総額:8万円
のようなケースです。

総額は問い合わせとなっている場合は、来店まではせずに、一旦電話で問い合わせるのが良いでしょう。電話でも具体的な回答がなかなか得られない場合は、信用できる販売店でない可能性があり、避けるのが無難です。

一方、「諸費用込総額で2万円を切ってくるような中古車」は販売店としてほとんど利益を乗せていないということになります。この場合、「お店も手放したい=乗る上で何らかのリスクのある車」として考えるのが自然です。少しでも安く買いたい気持ちはわかりますが、個人的には、総額1~2万円台の中古車はやめておくべきだと考えます。

タイミングベルト未交換の場合

エンジンの正常な機能をつかさどるタイミングベルトはゴム製で、走行距離10万kmを目安に交換が必要な消耗品です。5万円台の中古車は走行距離は10万kmを超えていることも多く、タイミングベルトが交換済みかどうかは必ずチェックしておくべきポイントです。

未交換の場合は、整備費としてタイミングベルト交換費用が追加されるか、購入後、自分で整備工場などに持ち込んで交換してもらうかですが、どちらにしても負担額が増えます。

筆者としておすすめなのは金属製のタイミングチェーン採用車種です。あまり聞きなれないかもしれませんが、タイミングベルトとは異なり、交換不要でほぼ永久的に使用できます。もちろん部品ですからあまりに負荷がかかるとメンテナンスが必要になりますが、20万km~乗り続けられると言われています。

中古車では一部の車種しかタイミングチェーンは採用されていませんが、知っておいて損はありません。中古車検索サイトでも、キーワード検索「タイミングチェーン」で検索すれば該当する中古車が見つかります。

タイミングチェーン中古車検索1

タイミングチェーンを使用している中古車の一覧が表示されますので、ここから地域で絞り込みます。

タイミングチェーン中古車検索2

お住まいのエリアを選択します。ここでは「札幌市」を選択してみました。

タイミングチェーン中古車検索3

指定したエリアに存在する、タイミングチェーン使用の中古車が絞り込みできました。

タイミングチェーン中古車検索4

また、代表的なタイミングチェーンを使用する車種をまとめます。

代表的なタイミングチェーン車種

  • 日産 モコ
  • スズキ ワゴンR(※スズキ車は現行の軽自動車なら全てチェーン採用)
  • スズキ アルトラパン
  • ダイハツ ムーヴ
  • 三菱 アイ
  • トヨタ ヴィッツ
  • マツダ AZワゴン(※車両自体はスズキであるため)

車検/車検整備が無い場合

この価格帯の中古車は、車検が切れている場合があります。この場合は購入時に車検費用が必要になりますが、諸費用に「車検整備費込」と書かれていれば、車両価格に車検整備費が含まれています。

しかし、重量税や自賠責保険の費用は追加でかかりますので注意しましょう。重量税や自賠責保険については、「中古車の購入時に掛かる諸費用を徹底解説」で詳しくご紹介しています。

また「車検無」としか記載されていないような場合は、車検費用がまるまる(車検整備費+重量税+自賠責保険)追加でかかってきます。

保証がない場合(現状渡しの場合)

5万円~10万円の中古車では、販売店保証がついていないケースが多くあります。販売店側からすれば、保証をつけて修理対応すると販売利益を帳消しにしてしまう可能性があるからです。

ではこういった車は必ず修理が必要になるかといえば、前述した通りそんなことはありません。オイル交換等は必要になるかもしれませんが、500円程度で行ってくれるお店もあります。筆者の見解では、上記の注意点を踏まえて探せば保証なしでも特に問題ありません。もちろん追加で費用を払えば保証にも加入できますが、おおむね総額は15万円を超えてきます。

筆者が実際探した中には2001年式・修復歴なし・走行距離10万km・1ヶ月保証込みで総額9万円という良質な中古車もありましたが、1ヶ月であろうと保証つきならこのあたりが限界でしょう。

ここまで読んでいただいて、5万円台の中古車を探すときの注意点は理解していただけたかと思います。また、自分が5万円台の中古車を探すことができそうかも想像がつくのではないでしょうか。

補足までに、この価格帯の激安中古車に向いている人の条件をお伝えします。ご自身が当てはまるかどうかも参考にしてください。

5万円台の激安中古車に向いている人

  • 車両に綺麗さを求めない人
  • 最高2年程度乗れれば十分という人
  • メンテナンスが自分でできる人

5万円台の中古車の探し方

実際に5万円で中古車を探すときに、どの探し方が一番良いかですが、結論は中古車検索サイトです。それには以下のような理由があります。

  • 全国の中古車在庫から検索できる(先に記述した通り、修復歴車を除くと候補は一気に減るので、近隣都道府県まで検討を広げるのがおすすめです)
  • 修復歴の有無、支払総額など、避けたいポイントや注意点を踏まえて検索できる

ちなみに、知名度の高い中古車検索サイトを総額5万円以下の中古車が何台あるかから比較してみました。

中古車検索サイト 総額5万円以下の中古車在庫数
カーセンサー 1,003台
グーネット 30台
カカクコム 1,098台
自動車EX ※価格帯からの全国検索ができず
  • ※条件:中古車総額5万円以下かつ修復歴無し
  • ※2016年4月時点の中古車在庫から算出

結果、カーセンサーとグーネットでは在庫台数に大きな違いが出ました。この違いは、提携する中古車販売店の顔ぶれが、激安車に強いお店かどうかに左右されていると言えます。

検索機能の充実を考えると、5万円台の中古車ならカーセンサーで探すのが効率が良いでしょう。

中古車の値引き交渉でのポイント

この記事をご覧になっているあなたは「1円でも安く車を買いたい」という希望を持っていると思います。もともとが激安なので難しい場合もありますが、中古車の値引きのポイントを知っておけばよりお得に購入できる可能性が上がります。

中古車値引きについては「中古車の値引きを必ず成功させる為に知っておくべき全知識」の記事を参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか。今回は5万円台で中古車を手に入れる為の必要知識についてお話ししました。再度お伝えしますが、ご紹介した注意点をしっかり押さえておけば、5万円台で安全に動く中古車を見つけることが可能です。ぜひこちらを参考にして、お得に乗れる車を見つけてください。

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