5年落ちの中古車は買い?自分に合った年式の選び方を徹底解説

5年落ちの中古車は買い?自分に合った年式の選び方を徹底解説

中古車選びのポイントのひとつが「年式」ですが、実際に自分にはどの年式がベストなのか?というのは中古車購入が初めての方には難しい問題です。

「5年落ちの中古車は安くなると聞いたけど、実際どれだけ安くなるのか?」「5年落ちの中古車にはリスクがないのか?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

車に何を求めるかによって、あなたに合ったベストな年式というのは変わってきます。今回の記事では、安心・安全に中古車を選ぶために、5年落ちの中古車のメリット・デメリットと、あなたに合った年式の選び方のポイントをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

また最後のコラムでは、事業主の方向けに、「5年落ちの中古車で節税できるのか?」といった減価償却の疑問にお答えします。

5年落ち中古車のメリットと注意点

5年落ちの中古車については、筆者としてもおすすめできる年式だと考えています。しかし、注意すべきポイントも存在します。ここでは5年落ち中古車のメリットと注意点について、筆者の見解を詳しくお話しします。

メリット:新車価格の50%も珍しくない安さが魅力

5年落ちの中古車のメリットはやはり「価格の安さ」です。人気車種であっても、新車価格の50~60%ほどで故障等もない中古車が手に入ります

価格の安さは中古車そのもののメリットともいえますので、安全な車両状態と安さをどちらも高いレベルで叶えている点でコスパの良い中古車といえるでしょう。

下記で実際に価格の事例をご紹介しますが、中古車は一般的に「3年落ち・5年落ち・10年落ち」ごとに一段階価格が下がります。

注意点として、5年間使用されていたことによる相応の使用感やキズは覚悟しなければいけませんが、

  • 中古車に新しさよりも価格の安さを求める方
  • 安全な中古車をできるだけ安く買いたいという方
  • 安く買えれば多少のキズ、汚れは許容できる方

には、5年落ちの中古車はぜひおすすめです。

5年落ちの中古車の価格変動事例

ここでは、5年落ちの中古車で価格がどのように変わるか事例を見てみましょう。ミニバンの人気車種であるノアと、コンパクトカーの人気車種、ヴィッツについて中古車価格の事例を調査しました。

2016年8月時点のカーセンサー中古車情報から、グレード・装備は統一・カスタムはなしとして調査しています。また中古車は修復歴があると価格が一気に下がるため、「修復歴なし」の中古車に限定しています。

セレナ 2.0 20Sの事例

車両の状態 販売価格
新車 229万
未使用車(2016年) 189万
3年落ち(2013年式) 130万
5年落ち(2011年式) 93万
10年落ち(2006年式) 63万

ヴィッツ 1.3Fの事例

車両の状態 販売価格
新車価格 145万
未使用車 110万
3年落ち(2013年式) 99万
5年落ち(2011年式) 65万
10年落ち(2006年式) 31万
  • ※2016年8月時点のカーセンサー中古車情報参照

ミニバンは本来の新車価格が高いことや、一般的なニーズが高いこともあり、中古車価格が下がりにくい車種です。その中でファミリーカーとして人気のセレナであっても、5年落ちならば新車価格より130万ほど安く・未使用車より90万ほど安く購入できることが分かります。

筆者の見解:年式による価格変動の目安

年式による中古車の価格変動は、車種によって変わりますが、ここで筆者の見解をお伝えします。

目安として、特に問題がない車両であっても

  • 未使用車は新車価格の80~90%程度まで
  • 3年落ち中古車は新車価格の70%程度まで
  • 5年落ち中古車は新車価格の50%程度まで
  • 10年落ち中古車は新車価格の30%程度まで

は価格が下がると思っておいて良いでしょう。

  • ※ハリアーのように海外で需要が高い車種・ジムニーのように中古車需要が根強い車種はこの限りではありません。

5年落ち中古車の注意点:新車・未使用車に比べると年数相応の外観・内観であること

先ほど少し触れましたが、5年落ちの中古車の注意点として「綺麗な車両も多いものの、新車・未使用車に比べると年数経過相応の外観・内観であること」があります。

定期的にメンテナンスされていた車両・大事に乗られていた車両にはそこまで大きなキズなどはありませんが、道路を走行していれば小石もはねますし、内装のシートにも若干の擦れ・ヘタリが出てくることがあります。

筆者の見解では見た目でまったく問題ない中古車は多くありますが、そういった可能性を許容できるかどうかが、5年落ちの中古車を選ぶかどうかの基準になるといえます。

注意点:年式と走行距離の考え方

次に、5年落ち中古車を検討する際に、無視できない「走行距離との関係」についてお話しします。こちらを正しく知ることで、安さと安全の両方を叶える中古車購入ができます。

まず一般的に、1年間の走行距離は8,000~1万キロが適切と言われています。おおむね、1万キロの走行距離に対して1年落ちになる計算です。年式と走行距離を見比べてみればその車がどのように使われていたかを想像することができます。

使用年数に対して走行距離が少ない場合でも、「単純にあまり走っていないから状態が良い」といいきれません。走っていないからこそのリスクも存在します。

5年落ちの中古車の場合は、極端に言えば以下のようなケースがありえます。

(1)5年落ち/走行距離2万キロ未満の場合

年数に対して走行距離が少ない、たとえば週末しか乗られていないような車に見られるケースです。セカンドカーとしての使い方がされていたと想像できます。

もしくは、最初の2年間は普通に運転されていて、あとの3年間は倉庫や青空駐車で放置されていた車かもしれません。

後者の場合、車の塗装や内部の消耗品やオイル系統が相当傷んでいる可能性があり危険です。走らせていない車というのは、動かし続けている場合よりも車体の劣化が進んでいることがあります。

(2)5年落ち/走行距離10万キロ前後の場合

運転する機会が相当多い・または1回の運転での移動距離が長距離に及ぶ、かなりハードに使われていた車です。高速道路の運転がメインだと考えられます。

「5年落ち/走行距離2万キロ未満」で懸念される放置事例に比べて、車を頻繁に動かしていることや、高速道路の運転は車へのダメージが少ない点からまだ「有り」という考え方ができます。

もちろん、基本的には年式に対して走行距離が少ない方がいいに越したことはありません。しかし「なぜ、その走行距離なのか」の理由によっては、リスクになりえます。

車の使われ方について販売店に明確な確認が取れない場合、または自分で見抜く自信がない場合は、同じ5年落ちであれば、1年間の走行距離が8,000~1万キロになる中古車を選ぶのが無難といえるでしょう。

年式に対して向いているタイプをご紹介

ここまでの内容で、5年落ちの中古車を選ぶべきかどうかが判断できたと思いますが、結果的に「それ以外の年式を検討したい」という方もいるかもしれません。

最後に、5年落ちを含む中古車の年式について、特徴と向いているタイプを簡単にまとめました。繰り返しになりますが、新車販売価格に対する値落ちの目安も記載します。

未使用車:新車同様の車に安く乗りたい方

未使用車は新車販売ディーラーが意図的に中古車登録をすることによって、中古車市場に流れるものです。特徴としては

  • 新車と同じ車両状態(走行距離3~5km以内)
  • 新車販売価格の80~90%程度

といったことがあります。中古車ほどの安さはありませんが、新車同然の車をお得に購入できることが強みです。

筆者としては新車を購入するならこちらをおすすめしますが、

  • 新車販売に力を入れていない車種は未使用車自体がほぼない
  • 販売店の保証設備によっては余計な維持費がかかることがあるため保証内容は必ず確認

といった注意点があります。

3年落ちの中古車:新しい中古車にお得に乗りたい方

新車、未使用車ほどではありませんが、新しい状態の中古車です。未使用車よりも明確に安くなっています。特徴をまとめると以下の3つです。

  • 使用による外観、内観の劣化も少ない
  • 現行モデル、最新設備を備えた中古車も手に入る
  • 新車販売価格の70%程度

特に大きなデメリットはありませんが、後述する5年落ち・10年落ちに比べるとやはり中古車価格は高くなります。

5年落ちの中古車:新しさよりも価格の安さを優先したい方

今回ご紹介した5年落ちの中古車です。3年落ちの中古車などと比較すると外観・内観の使用感、劣化は否めないものの

  • メンテナンスされて乗られていた車なら故障のリスクは相当少ない
  • 新車販売価格の50~60%程度

というように、中古車としての魅力である価格の安さが顕著に表れる年式です。再度の記載になりますが

  • 中古車に新しさよりも価格の安さを求める方
  • 安全な中古車をできるだけ安く買いたいという方
  • 安く買えれば多少のキズ、汚れは許容できる方

におすすめです。

10年落ちの中古車:激安といわれる中古車を探している方

世の中では、10年経つと車はゴミ同然・無価値になるという意見がまだ根強く存在します。しかし筆者の見解をいえば、10年~15年落ちであっても、車の走行自体にはなんの問題もありません

激安の中古車を探している方には10年落ちの中古車はおすすめです。

特徴として

  • 外観、内観の劣化には相応のものがある
  • 先代、先々代モデルのものも珍しくない
  • 適切にメンテナンスされていれば走行には全く問題ない
  • 価格は5年落ちに比べても圧倒的に安い(新車価格の30%程度)

といったことがあります。とはいえ全てが安全という訳ではなく

  • 10年単位の部品交換(ブッシュ類やタイミングベルト式の場合はベルト交換)が行われているか
  • エンジン回りの定期的メンテナンス(日常のオイル交換が非常に大切)が行われていたか

にあてはまらない場合は、リスクのある中古車になりえます。10年落ちの中古車を検討したい方は「激安中古車を手に入れる為に知っておくべき注意点と探し方」の記事を参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか。今回の記事では、5年落ちの中古車のメリットと注意点、年式ごとの特徴や向いている方について筆者の見解をお伝えしました。ぜひ、中古車選びの参考にしてください。

最後にコラムとして、事業主の方に向けて、5年落ちの中古車での減価償却・節税についてお話しします。中古車を使って節税したいという方はぜひご覧ください。

コラム:5年落ちの中古車は節税になるか?

中古車を活用すると節税になるということを聞いたことがある方も多いと思いますが、5年落ちの中古車は節税になるのか?気になる方もいるのではないでしょうか。

中古車が節税になる大まかな流れとしては

  • 中古車購入費用を減価償却費で計上する
  • 減価償却費を計上すると利益が減る
  • その分節税の効果がある(課税タイミングを後倒しできる)

となっています。

ここで大切なのは、「1年で減価償却費で計上できる中古車を選ぶ」ことです。そうすることで、中古車購入分の費用を計上して利益を減らし、その分の課税タイミングを遅らせることで節税効果があります。1年で減価償却費として計上するためには「耐用年数が2年と見積もれる」ことが必要です。

耐用年数とは

耐用年数とは、「事業用として車を購入したあと、どれくらいの期間使用可能か」を見積もった年数を意味します。この耐用年数から算出した指定期間にわたって分割して費用化する仕組みが減価償却です。

以下が、中古車の年式(新車登録からの経過年数)と耐用年数の関係を表したものです。

耐用年数表

新車登録からの経過年数 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年
軽自動車の場合
軽自動車を新車の50%以上の金額で購入した場合
普通自動車の場合
普通自動車を新車の50%以上の金額で購入した場合
  • (単位:年数)

こちらをご覧いただくと、「普通自動車なら4年落ちより古い中古車」「軽自動車なら2年落ちより古い中古車」が耐用年数は2年として計算されます。このことから、普通車では5年落ちの中古車も節税には充分有効です。

しかし、中古車を使って節税する際には、購入して費用化する場合だけでなく、売却する際のことも考える必要があります。出来る限り購入金額から値落ちしない金額で売却することで、節税効果をより高めることができます。

その点でいえば、5年落ちよりも、普通車なら耐用年数2年ぴったりになる「4年落ちの中古車」の方が節税にはおすすめです。

売却する際に、年式以外が同じ条件ならば
5年落ちで1年使って売却よりも、4年落ちで1年使って売却の方が売却価格には期待できる
ことは間違いありません。

耐用年数の具体的な計算方法や、中古車を使っての節税について詳しくは「中古車の耐用年数がすぐわかる!計算方法と注意点」でお話ししていますのでぜひ参考にしてください。

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