中古車の注意点/購入・選び方の注意点から特定車種まで解説

中古車の注意点/購入・選び方の注意点から特定車種まで解説
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中古車の購入を検討している方の中には、「中古車を選ぶとき、購入するときの注意点は何があるのか?」「選んではいけない中古車とはどのようなものなのか?」が気になる方も多いと思います。中古車で気をつけるべきポイントはいくつかありますが、車種問わず共通するものも多いため、正しい情報を知っておくことで、安全かつスムーズに中古車を購入することができます。

今回の記事では、賢く中古車を購入するために知っておくべき注意点と対策、特定車種での中古車の注意点をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

中古車購入の流れ

まずはじめに、中古車購入の流れを簡単にまとめました。既にご存知の方は読み飛ばしていただいてかまいません。

中古車購入の流れ

  1. 中古車を探す・問い合わせ
  2. 来店・現車確認
  3. 見積もり
  4. 契約
  5. 支払い
  6. 納車

ここからは、具体的な注意点を詳しくお伝えしていきます。

中古車を購入するときの注意点

今回、中古車を購入するうえでの注意点を、大きく以下の2つに分けてお話しします。

  • 中古車で知っておくべきリスク・注意点
  • よりお得に賢く中古車を購入するための秘訣

中古車の知っておくべきリスク・注意点

中古車は、正しく選べば安全に動く車をお得に手に入れることができます。そのためには、具体的なリスクと回避方法を知っておく事が大切です。ここでは中古車の代表的なリスクを整理しました。

修復歴車/事故車のリスク

修復歴車とは、車の骨格(フレーム)にあたる部分に事故などで損傷を受け、修理した車のことで、事故車とも呼ばれます。相場より安くなっている中古車や激安価格の中古車にはよく見られます。筆者の見解では、修復歴のある車は選ぶべきではありません。骨格部分の損傷は、後々想定外の不具合や故障につながる可能性があります。試乗で問題なく動いたとしても、その後どうなるかは分かりません。あなたが価格にこだわるとしても、希望の中古車が修復歴車であることが分かったら購入は控えましょう。

具体的にどの部分が損傷を受けたら修復歴車と呼ばれるのかを下記に図解しました。

車の骨格・フレーム名称

自動車の骨格・フレーム名称

1. フレーム 2. フロントクロスメンバー 3. フロントインサイドパネル 4. ピラー
5. ダッシュパネル 6. ルーフパネル 7. ルームフロアパネル 8. トランクフロアパネル
9. ラジエターコアサポート

上記のうち、1~8については

  • 骨格部分に損傷があるもの
  • 骨格部分が修復されているもの

のいずれかに該当すれば修復歴(事故歴)車です。しかし、ネジ止め部分は修復歴には含まれません。

また9については、

  • 交換されているかつ、隣接している骨格部分にへこみ・曲がりまたは修理歴のあるもの

が修復歴車となります。

修復歴車を避けるためには

現在では、修復歴のある中古車は車種情報に記載することが義務づけられています。中古車検索サイト等で探す場合は、はじめから修復歴なしの条件設定で探すのが良いでしょう。

またごく稀にですが、修復歴車にもかかわらず記載がない場合もあります。その場合は、現車確認の際に、バンパー等のボディの隙間が均一かどうかで見抜けることがあります。通常、ボディパーツの隙間は均一になっているものです。ヘッドライトとボンネット、ヘッドライトとバンパーの隙間をチェックして、隙間が微妙に均一でなかったら、車体がゆがんでいる、つまり事故車である可能性があります。

水没車のリスク

沿岸や河川地域などで水害を受けた車のことです。実は、水没車は修復歴車として扱われません。「修復歴なし」だとしても、水没車である可能性があるのです。水没車は電装系に異常をきたすケースが多く、連鎖的に各電装系が故障し、高額の修理費がかかることがあります。具体的に見抜く方法は以下のようなものがあります。

水没車を見抜く方法

  • シートベルトを限界まで引き出してみて、泥のような染みのラインがある
  • 空調を切った状態で、車内から雑巾のような臭いがする

これに当てはまれば、水没車の可能性がありますので要注意です。

塩害車・雪害車のリスク

沿岸地域の潮風でダメージを受けた車を塩害車、積雪地域で雪によってダメージを受けた車のことを雪害車といいます。これらの車は共通して「錆」が問題です。フレーム部分や内部の重要部品が錆びてしまうと車の機能に支障が出ます。判断基準としては、ボディの錆はコーティングで隠せることも多いので、エンジンルームなどの通常見ないポイントを見てみましょう。周りに比べて不自然に錆びていれば、塩害・雪害車である可能性があります。

結論として、上記のような兆候が見られたらその中古車を購入するのはやめておきましょう。その他具体的な中古車のチェック項目については「中古車を購入する前にチェックするポイントを紹介」でより詳しくお話ししていますので参考にしてください。

中古車販売店での注意点

次に、中古車販売店や、店舗で中古車を購入する場合に注意するべきポイントをお伝えします。

販売店が諸費用に過剰な利益を乗せるケース

中古車の購入金額は、主に

  • 車両本体価格
  • 諸費用(法定費用と販売店手数料※代行費用)

の合計です。激安の中古車でときどき見られるケースですが、車両本体価格がかなり安くなっているものの、諸費用が不明なケースが稀にあります。こういった場合、安い車両本体価格でユーザーを惹きつけて、諸費用に利益を多めに乗せる、ということがありえます。諸費用込みの総額が不明な場合や、要問合せとなっている場合は、お店に行く前に電話等でまず確認しましょう。諸費用の目安は、「中古車の購入時に掛かる諸費用を徹底解説」の記事を参考にしてください。

おとり在庫の可能性

おとり在庫は、不動産の賃貸などでよく聞かれます。外観も綺麗でスペックも問題なく、お手頃な価格に惹かれて店舗に向かうと「さきほど売り切れてしまった」と言ってほかの中古車を勧められることがあります。もちろん本当に売れてしまった場合もありますが、即日引き取りでもない限り、現車もないというのは「おとり在庫」を疑いましょう。

カーセンサーやGooでは、こういった行為は規約で禁止されていますが、事実上把握・規制する手段がないため、ごく一部ではまだ実施されている可能性もあります。

その他購入方法の注意点

中古車の購入方法は、中古車販売店の他にも中古車ディーラー、オークション代行、個人間売買といった方法があります。この中で、注意するべきなのは

  • オークション代行
  • 個人間売買

の2つです。どちらもメジャーな購入方法ではなく、それだけに掘り出しものがあるかも?という方もいます。しかし筆者の考えでは、よほど慣れた方でないとリスクの方が大きいです。

特に個人間売買は、掲示板などを活用し個人から個人へと中古車を購入することを指し、

  • 契約取り交わし・名義変更などの法的手続きを自分でする必要がある
  • トラブルがあった際に、自分たちで解決しなくてはならない
  • 瑕疵担保責任(売却後、不具合が発覚した際の責任所在)などのトラブルがつきもの

といった理由から、正直おすすめしません。個人間売買や、中古車の購入方法について詳しく知りたい方は「中古車の個人売買/おすすめとメリット・デメリットを解説」「中古車の賢い買い方が分かる!買い方の手順と注意点をご紹介」を参考にしてください。

中古車をお得に購入するために知っておくべき秘訣

ここまで中古車のリスクと回避方法についてお話ししましたが、次は中古車をお得に購入するための秘訣をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

中古車が安くなる時期

1年のうち、中古車が安くなる時期というものが存在します。時期としては、4月中旬~5月が該当します。これは、中古車の価格は市場での需要と供給によって決定するためです。この時期の直前、3月はディーラーの決算期直前にあたることが多く、中古車も新車につられて需要と供給が一気に盛り上がります。それに対して4月に入ってからは、中古車の需要が落ち着くのに対して、下取り在庫や売れ残りの中古車が市場に多く存在する状態になります。これによって、相対的に価格が下がるのです。

もし購入時期を調整できそうであれば4月中旬~5月を狙ってみるのも有りでしょう。憧れの車種が、意外に安くなっているかもしれません。

中古車が安くなる時期について詳しくは「中古車が最も安い時期を知って、可能な限り安く中古車を手に入れよう!」を参考にしてください。

買い時の中古車

また、買い時の中古車についてもお伝えします。買い時の中古車としておすすめなのは、フルモデルチェンジ後の前モデル中古車です。モデルチェンジ後は、新モデルへの乗り換えが進み、前モデルの中古車が市場に出回ります。新車ディーラーは、新モデルの販売強化・前モデルの売り切りのため、前モデルの販売価格を下げます。中古車価格は、新車価格と連動する部分も大きいため、中古車の価格が下がりやすくなります。

詳しくは「中古車の買い時/安くなる時期と今買い時の車種を徹底解説」を参考にしてください。

筆者おすすめの中古車はディーラーの代車落ち

掘り出しものの中古車には色々な考え方がありますが、筆者がおすすめするのは「ディーラーの代車落ち中古車」です。理由としては

  • 代車として使用されていたため、年式に対して走行距離が少ない
  • ディーラーの車のため、整備・メンテナンスが充分に行われている

といったことが挙げられます。激安の中古車、という価格ではありませんが、安心して乗れる品質に対してコスパが非常によくおすすめです。

具体的な探し方としては、メーカー系列の中古車ディーラーで探すのが良いでしょう。D-Ucarなど、ディーラーの中古車在庫を検索できるサイトを活用すると、よりスムーズに探すことができます。

まとめ

いかがでしたか。今回は、中古車を購入する上での注意点・リスクと、賢く中古車を購入するための秘訣についてお話ししました。中古車は、新車と違って品質が一定の水準ではないのですが、これは探し方や選び方次第で大きなメリットになります。今回の記事を参考にしていただければ、安全に乗れる中古車をスムーズに手に入れることができるでしょう。

コラム:特定車種の中古車の注意点を紹介

ジムニー

スズキ ジムニー

スズキが誇るオフロードSUV軽自動車であるジムニーは、以前から根強いファンを獲得しています。この車種は

  • 年式が古くても価格が高い
  • アフターパーツも豊富で、カスタム済みの中古車は価値が高い

といった、他の中古車とは違う独特の傾向を示しています。
※現在では、カスタムしてある中古車は買取価格が下がるといった傾向は薄れ、手を入れているほど中古車の価格が上がる傾向に入り始めています。

例を挙げると、

(例1)

  • 1996年式(10年落ちモデル)
  • 本体価格90万・総額102万円
  • 走行距離:3.8万km
  • 修復歴なし

(例2)

  • 1996年式(10年落ちモデル)
  • 本体価格79万円・総額93万円
  • 走行距離:9.3万km
  • 修復歴なし

といった、他の軽では考えられない価格を示しています。

現在のモデルは、サスティンの仕様が変更になっており、オフロードの走破性より、むしろオンロード走行の快適性を強めたものになっています。中古車で出回っているのはこのモデルが多くなってきました。とはいえ、まだまだオフロード走行車のイメージが強いジムニー中古車には以下のような注意点があります。

ジムニー(中古車)の注意点

  • 中古車でもどのようにカスタムされているかは完璧には分からない
  • 背が高いため、高速道路では不安定
  • 小回りの利く車種ではなく、街中の舗装路ではメリットが発揮されにくい
  • 燃費が悪い
  • エンジンに負荷がかかりやすいため、エンジンオイルはこまめに交換

また、ATは高速走行向きで、MTは不整地走行向きとされます。

その注意点を踏まえてジムニーの中古車が欲しい、という方は、「ジムニー専門の中古車販売店」に絞って探すことをおすすめします。ジムニーのような根強いファンが多い車種は、専門店に中古車在庫とユーザーが集まります。自然と、代替えや乗り換えでジムニーを売りたい、という人もこういったお店で売却することが多く、中古車の乗り換えサイクルが作られていきます。スタッフにも専門家が揃っているため、一般の中古車販売店よりもこだわりを理解した提案をしてくれるでしょう。

BMW

BMW

故障しやすいと言われているBMWですが、中古車ではどうか、筆者の考えをお伝えします。基本的にBMWの故障率は、今のところ国産車とあまり変わりません。しかし注意点として、

  • 交換用の部品は寿命が短い=交換頻度が高い
  • 純正の交換用部品は比較的高い

といったことがあります。故障する、ということではないのですが、乗り続ける際のメンテナンスコストは多めにかかることを覚悟した方が良いでしょう。また、故障のリスクを抱えた車を判別するために

  • 今回お伝えしたようなチェック項目を確認
  • 必ず整備記録も確認する

を行いましょう。整備記録からは具体的に不具合があったのか、どのような状態で乗られていたのかを知ることができます。このポイントを押さえておけば、故障しやすい車を選ぶリスクを抑えることが可能です。

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