中古車のリコール/一連の流れと気になるポイントを徹底解説

中古車のリコール/一連の流れと気になるポイントを徹底解説

中古車のリコールについて、そもそも中古車はリコールの対象となるのか、修理の際に中古車と新車で何か違いはあるのかなどの疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?

リコールとは簡単にいうと、車の設計や構造上に問題があった場合にメーカー側が無償で修理、交換、返金してくれる制度のことをいいます。

今回の記事では、中古車のリコールについて、リコール通知を受けてから修理に向かうまでの一連の流れや「ここは注意しておくべき」というポイントを分かりやすくご説明しています。

リコールというと難易度の高い印象を受けるかもしれませんが、ひとつひとつの流れを押さえておけば簡単です。最後まで読んで頂ければ、もし自分の車が突然リコールの対象車になったとしても戸惑うことなく対処できますので、ぜひ参考にして下さい。

1 中古車はリコールの対象となる?

冒頭で触れた「そもそも中古車はリコールの対象になるのか」という疑問についてですが、リコールは新車・中古車関係なく受けることが出来ます。また、中古車だからといって新車のリコール対応と違いは特にありません。(※理由については「コラム:リコールに新車・中古車が関係ない理由」でご説明しています)

上記を踏まえ、自分の所有している中古車が何らかのリコール対象車と分かった場合、どのような手順で、どのようなことに注意して対応をすればいいか次の章でご説明しています。

2 リコールが発覚してから修理するまでの流れ

リコールが発覚してから修理するまでの大まかな流れについては以下の図のようになります。

リコールが発覚してから修理するまで

リコールの通知を受けてから、中古車を修理に出すまでの流れをシミュレーションしてみましょう。

2-1 リコールの通知を受ける

何らかの問題が発覚し、リコールを実施するとなった場合は、所有者の車検証に登録された住所宛に、メーカーから手紙の形で通知書がきます。

手紙の形式はメーカー毎に違いこそありますが、内容に関してはほぼ同じで、リコールに該当した車種やパーツの説明、修理に出すまでの手順(ディーラーの連絡先)、修理にかかる時間などが記載してあります。

事例として、実際のリコールの案内状は以下のようなものです。

リコール通知書事例

2-1-1 注意点:リコールの通知がこない場合

引っ越しなどにより本拠を移転した際に住所変更の手続きをしていない場合、リコールの通知がうまく行き届かないことがあります。

リコールの情報をテレビや新聞、または人伝いに聞いたのにメーカーから通知がこない!という場合は、以下の方法で自分の中古車のリコール情報を確認してください。

直接問い合わせる

購入したディーラーや自動車メーカーに直接問い合わせをするか、国土交通省の自動車不具合情報ホットラインを活用しましょう。リコール情報を調べたいときはこれが一番確実で効率的な方法です。

ウェブサイトで検索する

その他の方法としては、国土交通省や各自動車メーカーのウェブサイトでも検索する方法があります。車検証に記載してある車台番号を検索フォームに入力し、リコール情報を確認します。

リコール情報検索

2-2 ディーラーに連絡する

通知を受け取ったら、封筒に記載してあるディーラー又は最寄りのディーラーに連絡します。
「リコールの案内状を受け取った」ということを店員に伝え、修理日の日程の候補をいくつか提示してあげましょう。

2-2-1 注意点その1:予約の殺到に注意

リコールの規模が大きい場合や、車検の時期が重なると予約が殺到してしまうことがありますので、なるべく早めに、なるべく多くの日程の候補を提示するようにしましょう。

2-2-2 注意点その2:なるべく余裕のある日に設定する

作業に要する時間は通知書の中に記載してあることがほとんどですが、場合によっては記載してある作業時間を超えてしまう場合がありますので、なるべく終日車を使わなくていい日、または予備として使用出来る別の車がある日にちを選ぶようにしましょう。

2-2-3 注意点その3:代車を借りられるか確認する

注意点その2で「なるべく終日車を使わなくていい日、または予備として使用出来る別の車がある日にちを選ぶようにしましょう」ということをお伝えしましたが、「そんな日ないんだけど…」という方にオススメするのが、「修理中に代車を貸し出してくれるか」ということも合わせてディーラーに確認することです。

中古車のリコールであっても、修理中はディーラーによっては無償で代車を貸し出してくれるところもあります。

しかし、修理日の予約と同様にリコールの規模が大きい場合、車検が込み合う時期だと代車が全て出払ってしまう可能性がありますので、確実に修理日の予約とセットで代車の確認もしておき、代車が残っているディーラーで修理してもらうのが得策でしょう。

2-3 ディーラーに向かう

日程が決まれば、予約した日に車に乗ってディーラーに向かいましょう。販売店に到着したら、店員に車の鍵を渡して後はディーラーにおまかせです。代車がある場合は代車に乗って一旦帰るもよし、どこかに出かけるもよしです。

作業時間がさほどかからない場合は、店内の休憩スペースでお茶をして待つのもよしです。(余談ですが、最近では店内に子供が遊べるスペースがあり、お子様も楽しんで待つことができる店舗も増えています)

2-4 リコールの完了

修理が終わると、ディーラーのエンジニアが修理箇所の説明をしてくれます。修理箇所の説明が終われば、車両を受け取って晴れてリコールが完了となります。

3 まとめ

いかがでしたか。今回の記事では、中古車のリコールについて、一連の流れと知っておきたい注意点についてご説明しました。所有している中古車のリコールが発覚した場合でも、ここでご紹介したポイントを踏まえていただければ、スムーズに対応できると思います。また最後にコラムとして、リコールの基本や、新車・中古車ともにリコールが可能な理由をお話ししています。

コラム:リコールとは

ここでは補足として、リコールの基本となるポイントをご説明しています。

リコールに新車・中古車が関係ない理由

冒頭でもご説明しましたが、リコールは新車・中古車関係なく受けることが出来ます。以下でその理由について少し掘り下げてご説明します。

全国の車(新車・中古車)の所有情報は国土交通省に全て管理されており、「◯◯県にリコール対象の車は◯台ある」といったように、リコールに該当する車種の所有者情報が隅から隅まで把握されています。

また、国土交通省は、自動車メーカーがリコールを放置したり、得意先の車両だけを無償で修理するといった不公平な対応を行わないよう常に監視しています。

国土交通省としてもリコールによって改善されていない車を野放しにし、事故に発展することだけは避けたいので、中古車として購入した車でもリコールを受ける権利は当然あるのです。

リコール通知の流れ

通知の流れ

リコール対象とならない車「並行輸入車」

国内での販売権をもっているディーラーなどの“輸入代理店”を通さずに、個別のルートで輸入した自動車、いわゆる並行輸入車はリコールの対象とならないので注意が必要です。

並行輸入車は法令上、その自動車を保有している個人に安全を守る責任があり、このためリコールの制度によるメーカーの修理を受けられず、全て有償で修理することになります。

リコールに有効期限はない

基本的にリコールに有効期限はありません。リコール発表から数年経過している車でも、メーカーは修理・交換に応じてくれます。中にはリコール発表から10年以上経過している車でも対応してくれた、という事例もあるぐらいです。

しかし、いくら有効期限がないからといって、通知を受けたのに修理に出さないで乗り続けるのはオススメできません。

  • リコール通知がきているのにも関わらず修理を受けないまま運転した結果、事故を起こしてしまった

上記の場合は当然運転者の責任となり相手に賠償することになるので、事故を起こさないためにも、リコール通知を受けたらなるべく早く修理に出すようにしましょう。

修理はディーラーに依頼するもの

基本的にリコールの修理依頼はディーラーに出すものです。リコールの修理は専用の設備が必要だったり、リコールに伴う部品の供給、修理後の報告など、通常の修理とは異なる要素がたくさんあります。

仮に民間の修理会社に依頼したとしても、結局ディーラーに持ち込んで修理することになり、二度手間になってしまうのでやめておきましょう。

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