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中古車の名義変更/初めてでも簡単にできる必要書類・費用の全知識

中古車の名義変更/初めてでも簡単にできる必要書類・費用の全知識

あなたは、「買った中古車の名義変更をしたいけど、手続き手順や必要な書類が分からない」と悩んでいませんか? 中古車を購入した際に、新しい所有者は車の名義を変更する手続きを行う必要があります。

この手続きを販売店に頼むと、「代行手数料」や「名義変更手数料」を請求されます。手数料の料金は販売店や登録する地域によってさまざまですが、なかには「高い諸費用を節約したい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、初めて名義変更手続きをする方が、全て自分でできるのか不安になるのも無理はありません。実は、中古車の名義変更はそれほど難しい手続きではないのです。筆者の考えでは、状況によってはご自身でやったほうが、スムーズかつ安く名義変更できると思います。

そこで今回の記事では、「初めての方でも簡単に名義変更する方法」をメインに、中古車の名義変更手順を解説していきましょう。

中古車名義変更の基本的な流れを知ろう

まずは、中古車の名義変更の基本的な流れに触れておきましょう。

中古車の名義変更の流れ

  1. 必要書類を準備する
  2. 新所有者の地域を管轄する運輸支局へ必要書類を提出(※)する
  3. 陸運局が申請書・必要書類をチェックする
  4. 全ての内容に問題がなければ、新しい車検証が発行される

※最寄りの運輸支局の場所は、国土交通省のホームページで確認することができます。

流れを簡単にまとめると、中古車の名義変更はたった4つのステップで完了することになります。

これだけを見ると「すぐできそう!」と思ってしまうかもしれませんが、注意しなければならない点が一つあるのです。それは、「必要書類をそろえるためには手間がかかる」ということ。

中古車の名義変更は法的に義務付けられた手続きですので、必要書類も公的な書類が必要となります。公的書類の中には、発行までに時間がかかる書類もあるのです。詳しい必要書類については後述しますので、そちらも参考にしてください。

中古車の名義変更は、書類さえミスなくそろえることができれば、それほど難しい手続きではないと思います。

もちろん、初めての方でも十分可能ですので、この記事のポイントをしっかり把握しておいてください。では、自分で名義変更をする場合と、販売店に依頼する場合の流れを見ていきましょう。

自分で名義変更を行う場合

ご自身で名義変更を行う場合、下記のような流れになります。

自分で中古車の名義変更をする場合の流れ

  1. 必要書類をそろえる
  2. ご自身の地域を管轄する運輸支局へ必要書類を持参する
  3. 印紙と申請書を窓口で購入し、その場で記入する
  4. 必要書類と記入した申請書を窓口に提出する
  5. 新しい車検証が発行される

※軽自動車の場合は若干手続きが異なりますので、後述する「軽自動車の名義変更の注意点」も参考にしてください。

上記をご覧いただくと分かりますが、ご自身で手続きを行う場合は5つのステップで名義変更が完了します。

注意すべき点としては、陸運局にはさまざまな窓口がありますので、初めての方は窓口が分からずに戸惑ってしまう可能性があります。

その場合は、「移転登録」という名称が記載されている窓口を探しましょう。なぜかというと、実は「名義変更」というのは通称で、正式名称は「移転登録」という手続きになっているからです。運輸支局によっては案内スタッフが常駐していますので、分からない場合はスタッフにお尋ねください。

また、県内の所有者から県内の新所有者へ名義変更を行う場合、ナンバープレートを変更する必要はありませんので、実際に購入した車を運輸支局へ持ち込む必要はありません。

ただし、県外の方へ名義変更をする場合はナンバープレートが自動的に変更となりますので、実車を持ち込む必要があります。(普通車のみ)

なかには、「県外でもナンバープレートだけ持っていけば手続きできるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、普通車の後部ナンバープレートには、「封印」という盗難防止用のキャップがはめられているので、取り外すことができないのです。

このキャップをむやみに取り外すと、道交法により処罰対象となります。このような理由から、県外の普通車を購入した場合は運輸支局へ実車を持ち込まなくてはいけませんので、必ず覚えておきましょう。

ちなみに、軽自動車の場合は封印がありませんので、ナンバープレートと必要書類さえあれば、実車を持ち込まず名義変更することができます。

自分で行う場合には書類手数料以外に費用はかからない

自分で名義変更する場合、諸費用は非常に安く上がります。書類に必要な手数料は、ナンバープレートの変更がないと仮定して、大体4,000円程度です。

ナンバープレートの変更を伴う場合は、これに加えて1,400~1,900円の費用がかかりますが、それでも計6,000円程度でしょう。このように、自分で手続きを完了できれば、費用を約6分の1程度に抑えることができます。

注意点として、購入する自動車によっては、名義変更時に「自動車取得税」という費用が必要となる場合があります。

この費用は自動車購入時の支払い金額に含まれている場合も多いので、販売店にあらかじめ確認しておきましょう。

自分で名義変更する大きなメリットは、このように費用を大幅に節約することができることです。デメリットは、手続きを行う手間が発生することでしょう。

運輸支局は平日の限られた時間帯(例:8:45~11:45、13:00~16:00など)のみの受付となっていますので、平日に仕事を休めない方には、少し厳しいかもしれません。その場合は、販売店に依頼するほうが得策です。

では、販売店に名義変更を依頼する場合を見ていきましょう。

販売店に代行を依頼する場合

販売店に中古車の名義変更代行を依頼する場合、下記のような流れになります。

販売店に中古車の名義変更を代行してもらう流れ

  1. 新所有者分の必要書類を準備する
  2. 販売店に準備した必要書類を提出する
  3. 新しい車検証が発行され、名義変更完了

ご覧いただくと分かるように、販売店に名義変更を依頼する場合、手間が非常に少なく済みます。

さらに、後述する「車庫証明」の準備も代行を依頼できるので、その場合はさらに手間を減らすことができます。この手間の少なさが、販売店に名義変更の代行を依頼する最大のメリットです。

販売店に依頼する場合は全てお任せできるので、大きな注意点もありません。その分、手数料を支払う必要があります。では、その気になる手数料に触れていきましょう。

販売店に依頼する場合は代行手数料がかかる

販売店に名義変更代行を依頼する場合、手間がかからない分、その代償として「代行手数料」や「移転手数料」などが請求されます。

この手数料の金額は販売店にもよるのですが、10,000円~25,000円前後が相場となっています。これに別途、印紙代やナンバープレート費用が加算されますので、プラス5,000円程度を予算として準備しておけば問題ないでしょう。

さらに、車庫証明も代行してもらう場合は、その手数料も加算されます。車庫証明の代行手数料は、10,000円~17,000円前後が相場となっているようです。

つまり、全部まとめて代行してもらうとなれば、40,000円以上の費用がかかるケースもあるということです。ただし、手数料は販売店によってまちまちなので、必要な金額を一度問い合わせしてみてもいいでしょう。

また、特に気を付けなければならないのは、「県外で車を購入した場合」です。この場合、新所有者の管轄運輸支局で手続きを行う必要がありますので、「遠方登録費用」がさらに加算されてしまうのです。

遠方登録費用は距離によっても大きく変わりますが、大体20,000円~50,000円が相場となっています。

遠方の場合は、名義変更手続きにとりわけ高い手数料がかかることから、遠方の方からすれば「自分で名義変更したい!」と考えられるのも無理はありません。

しかし、残念ながら、ご自身で名義変更手続きを行うことに対して、「そもそも販売店側のOKが出ない」というケースがほとんどです。なぜかというと、万が一、譲渡証明書の紛失や車両の駐車違反などが起こった際に、販売店側に高いリスクが伴うからです。

加えて、これらの手数料を利益としている中古車販売店も多く存在していますので、販売店側の許可が出ない場合は、全て代行依頼するしかないでしょう。筆者の見解としても、遠方の場合は代行を依頼したほうが無難だと思います。

ご自身で手続きを希望される場合は、ご自身で手続き可能かどうかを、事前に販売店へ確認しておきましょう。

やってみると簡単!中古車名義変更を自分で行うための必須知識

中古車の名義変更手続きは、それほど難しい手続きではありません。運輸支局で書類の書き方が分からなかったとしても、スタッフの方に聞けば教えてもらえます。

手続きにかかる時間は1時間程度ですので、大きな負担になることもないでしょう。「書類さえあれば手続きは簡単」だということです。

あらためて、中古車を購入した場合の具体的な名義変更の流れを確認しておきましょう。

中古車の名義変更の流れ

  1. 必要書類を準備する
  2. 国土交通省のホームページで、管轄の運輸支局を探す
  3. 必要書類を持参のうえ、管轄の運輸支局へ行く
  4. 窓口で申請書と印紙を購入する
  5. 申請書をその場で記入し、必要書類を添付して窓口に提出する
  6. 書類に問題がなければ、新しい車検証が発行される

※その後、ナンバープレートの変更があれば、新しいナンバープレートを取り付けた後、「封印」をしてもらう。

では、ここから各手続きの必要書類に触れていきましょう。

中古車名義変更(自分で行う場合)の必要書類と費用

中古車の名義変更に必要な書類には、さまざまなものがあります。下記の表をご覧ください。

中古車の名義変更を自分で行う場合に必要な書類
書類の名称 誰が用意する? 入手場所 必要な費用 入手するまでの日数
譲渡証明書(旧所有者の実印があるもの) 中古車を購入したお店(旧所有者) 中古車を購入したお店 原則無料 購入したお店によって異なります。書類自体は全て即日で発行可能ですが、お店側の都合で書類準備に1週間程度かかる場合もあります。
旧所有者の印鑑証明書(発行から3カ月以内のもの)
旧所有者の委任状(旧所有者の実印があるもの)
車検証
車庫証明書 自分 新所有者の管轄警察署 2,500~2,800円(地域によって異なります) 1週間程度(受付は平日8:30~12:00、13:00~5:15の間)
※受付時間は地域によって異なる場合があります。
新所有者の印鑑証明書(発行から3カ月以内のもの) 市役所の窓口・支所・証明書発行コーナーなど 300円程度 即日
新所有者の委任状(新所有者の実印があるもの)
※運輸支局に実印を持参する場合は不要
国土交通省のホームページからダウンロードし記載 無料 即日
手数料納付書 運輸支局 印紙に500円 名義変更当日に運輸支局で用意・記入します。
自動車税・自動車所得税申告書 無料
申請書 100円程度
(OCRシート)
  • ※普通車を購入した場合の必要書類です。

車庫証明書を手に入れるには

必要書類を準備するうえでの注意点は、「車庫証明書の準備」です。なぜかというと、手続きに少し手間がかかるうえ、発行に1週間程度の時間を要するためです。

車庫証明書の具体的な発行手続きは下記のとおりです。車庫証明書をご自身で用意する場合は、必ずチェックしておきましょう。

車庫証明書入手の流れ

1.管轄の警察署へ行き、「自動車保管場所証明申請書」を入手する
2.車庫証明を取る

自分の土地の駐車場か、賃貸契約なのかで手続きが異なります。下記を参考にしてください。

【自分の土地内で車庫証明を取る場合】
・保管場所の所在図・配置図
・自認書(正式名称は「保管場所使用権原疎明書面」です)
を用意します。所在図は、自筆でも地図のコピーでも問題ありません。自認書は各警察署のホームページなどからダウンロードできます。

【契約駐車場の場合】
・保管場所の所在図・配置図
・保管場所使用承諾証明書
を用意します。これらは、駐車場の所有者に用意してもらえるケースが多いようです。

3.用意した書類と自動車保管場所証明申請書を管轄の警察署へ持参する
4.窓口で2,100円を納付し、全ての書類を提出する
5.後日、再び警察署へ行き、保管場所標章を受け取る際に500円を支払い、車庫証明書を受け取る

  • ※手数料は地域によって若干異なる場合があります。

販売店に中古車名義変更を委託する場合の必要書類と費用

販売店に中古車の名義変更を依頼する場合の必要書類は下記のとおりです。

中古車の名義変更を委託する場合に必要な書類
書類の名称 誰が用意する? 入手場所 必要な費用 入手するまでの日数
新所有者の印鑑証明書(発行から3カ月以内のもの) 自分 市役所の窓口、支所、証明書発行コーナーなど 300円程度 即日
新所有者の委任状(新所有者の実印があるもの) 国土交通省ホームページからダウンロードし記入
※販売店に用意してもらえる場合もあります。
無料 即日
  • ※普通車を購入した場合の必要書類です。
  • ※上記の必要書類は、車庫証明書の発行も販売店に委託した場合です。もし、ご自身で車庫証明書を用意する場合は、上記に加えて車庫証明書が必要になります。

中古車の名義変更を委託する場合の具体的な流れは、下記のとおりです。

販売店に中古車の名義変更を委託する流れ

  1. 新所有者が印鑑証明書・委任状を用意する
  2. 準備した必要書類を販売店に提出し、代行費用を支払う
  3. 名義変更の完了

費用は、車庫証明書の代行を含めて委託したとして25,000~40,000円程度が相場です。もし、車庫証明書をご自身で用意した場合は、10,000円~15,000円ほど安くなるでしょう。

これら代行費用は販売店によって大きく異なりますので、中古車を購入したお店に確認してみましょう。

軽自動車を検討する方へ:軽自動車の名義変更の注意点

ここまでは、普通車の名義変更をする場合の手続きや必要書類に触れてきましたが、軽自動車の場合は手続きと書類が異なります。軽自動車名義変更の必要書類、手順は下記を参考にしてください。

ちなみに、軽自動車の場合は印鑑証明書が不要ですので、実印ではなく認印で問題ありません。

軽自動車の名義変更に必要な書類
書類の名称 誰が用意する? 入手場所 必要な費用 入手するまでの日数
車検証 販売店 販売店 原則無料 販売店によって異なりますが、書類自体は即日発行可能です。
申請依頼書(旧所有者の認印があるもの)
住民票(発行から3カ月以内のもの) 自分 市役所の窓口・支所・証明書発行コーナーなど 200円程度 即日
自動車検査証記入申請書 軽自動車検査協会 35円 名義変更当日に軽自動車検査協会で用意・記入します。
自動車税申告書 無料
  • ※名義変更の当日、新所有者は認印を持参してください。

軽自動車の場合、運輸支局ではなく「軽自動車検査協会」で行います。こちらの管轄地域は、軽自動車検査協会の公式ホームページで確認することができますので、あらかじめチェックしておきましょう。

軽自動車の名義変更を自分でする場合の書類と費用

軽自動車の名義変更は、普通車の名義変更よりも簡単です。必要書類が少なく、ご自身で手続きする場合でもそれほど難しくありません。軽自動車の名義変更手順は下記のとおりです。

軽自動車の名義変更手順

  1. 必要書類を準備する
  2. 必要書類、新所有者の認印を軽自動車検査協会に持参する
  3. 軽自動車検査協会の窓口で申請書類を入手し、記入する
  4. 持参した書類と申請書を窓口に提出する
  5. 新しい車検証が発行される
  • ※県外購入などでナンバープレートの変更が伴う場合、実車ではなくナンバープレートを持参しても問題ありません。

必要な費用は、300円程度です。普通車に比べて手続きが簡略化されている分、費用も非常に安くなっているのです。

ちなみに、軽自動車の車庫証明は、地域によって必要な場合と不要な場合があります。

名義変更の際に車庫証明書は不要ですが、地域によっては名義変更後に必要になる場合があります。その際は必ず申請しましょう。車庫証明書申請手順は普通車の場合とほぼ同様ですが、軽自動車の車庫証明は、警察署の手続きで完了します。

軽自動車の名義変更を販売店に依頼する場合の書類と費用

販売店に軽自動車の名義変更を依頼した場合、必要となる書類は、

  • 新所有者の住民票
  • 申請依頼書(新所有者の認印があるもの)

のみです。必要書類を用意して販売店に提出するだけで手順が完了します。

必要な代行費用は15,000~20,000円が相場となっていますが、こちらも販売店によって大きく異なります。検討される方は、一度販売店に問い合わせしてみましょう。

まとめ

一見難しそうに見える名義変更手続きも、書類さえそろえれば、それほど難しくありません。ご自身で名義変更をされる場合は、必要書類と費用を十分チェックしたうえで手続きを行いましょう。

また、販売店に依頼される場合は、中古車購入時に費用を交渉するのも手です。中古車の名義変更で重要なのは、「事前の準備」です。必要書類や手順を事前によく確認し、スムーズに完了できるよう準備しておきましょう。

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