中古車の移転登録はカンタン!知っておきたい負担費用と必要書類

中古車の移転登録はカンタン!知っておきたい負担費用と必要書類
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個人間売買などで中古車を購入したり譲り受けた場合、名義変更のために移転登録をしなければなりません。手続きが難しそうというイメージがあるかもしれませんが、移転登録は意外とかんたんです。

代行業者に頼むことも可能ですが、費用は決して安いとは言えず、筆者としては自分で手続きすることをおすすめします。

本記事では、自分で移転登録の手続きをできるように、移転登録に必要な費用や書類、また、手続きの方法についてご紹介します。移転登録の方法に不安のある方は、ぜひご覧ください。

中古車の移転登録の流れ

冒頭で申し上げたとおり、移転登録はカンタンにできます。

自動車の移転登録の流れ

  1. 必要書類を揃える
  2. 必要書類を持って、申請先(運輸支局または軽自動車検査協会)へ行く
  3. 運輸支局または軽自動車検査協会で申請書と税申告書を入手して記入
  4. 窓口に書類を提出し、不備がないかチェックしてもらう
  5. 問題なければ、名義変更された新しい自動車検査証が交付される
  6. 税金の申告をして完了

移転で管轄が変わりナンバーの変更を伴う場合は、上記に旧ナンバーの返却・新ナンバーの交付が加わります。基本的に、書類さえ揃えば、申請自体は1時間ほどで完了します。

書類に不備があれば書き直しや再手配でむだに時間を使ってしまいますので、自分で移転登録する場合は「書類の準備」を丁寧におこなうことが大切です。

しかし、この書類の手配や手続きが面倒で、代行も視野に入れている方はいるのではないでしょうか。そのような方に注目いただきたいのは「移転登録にかかる費用」です。代行業者に登録手続きを依頼する場合と自分で手続きする場合で、どれくらい費用差があるのか見てみましょう。

移転登録は自分でした方がはるかに安い!

まず、移転登録する上で代行してもらえる主なものとして下記の4つがあります。(下記4つ以外は、印鑑証明書の手配など初心者の方でも手軽でかんたんにできるものばかりです。)

  • 車庫証明書の手配
  • 車検証の名義書き換え
  • 自動車税の申告手続き
  • ナンバーの変更

代行業者に依頼する際、上記のどこまでを依頼するかによって代行費用は変動します。相場としては10,000~30,000円ほどかかります。

一方、すべて自分で手続きする場合は、ナンバーを変更する場合でも6,000円ほどで移転登録が可能です。(いずれも、自動車取得税の支払いを除く)

何にいくらかかるのか具体的な金額は「移転登録で発生する費用の詳細」でお伝えしますが、自分でするかしないかで大きな費用差が出るのは間違いなく、筆者としては代行ではなくご自身で手続きすることをおすすめします。

では続いて、自分で移転登録をする際に用意する書類をご紹介します。これらの書類を用意できれば、申請先へ持っていくだけです。移転登録に必要なものは網羅していますので、ぜひ確認してくださいね。

移転登録に必要な書類と発行方法

自分で移転登録の手続きをする場合、いくつかの書類を用意します。該当の中古車が普通自動車と軽自動車のどちらなのかによって、手続きの申請先と用意する書類が異なるため、タイプ別の必要な書類をまとめました。

普通自動車の移転登録に必要な書類

必要書類 発行元 旧所有者 新所有者
実印
印鑑証明書 市区町村役場
車庫証明書 警察署 ×
自動車検査証(車検証) ×
譲渡証明書 こちらからダウンロード可 ×
委任状 こちらからダウンロード可 新旧所有者が揃って手続きする場合は不要
移転登録申請書 運輸支局 手続き当日に、申請者が手配
手数料納付書 運輸支局 手続き当日に、申請者が手配
自動車税・自動車取得税申告書 税事務所(運輸支局) 手続き当日に、申請者が手配
  • ※移転登録の申請先:管轄の運輸支局
  • ※譲渡証明書と委任状は国土交通省HPよりダウンロードできます

上記のうち、申請当日までに手配する書類について発行方法や記入方法をご紹介します。

実印・印鑑証明書

印鑑証明の発行は各市区町村役場で簡単におこなえますが、マイナンバー制度施行のおかげで、今ではコンビニなどで気軽に取得できるようになりました。

マイナンバーカードの申請をしていない方は、主要駅の行政サービスコーナーでも取得可能です。

なお、発行から3ヶ月以内のものに限り有効ですので、印鑑証明書の発行から移転登録まで期間が空く場合はご注意ください。

もし実印を持っていない場合は、実印として使用するための登録をしなければなりません。

実印登録の流れ

  1. 実印として使用する印鑑を購入(即日~)
  2. 身分証明書の準備
  3. 市区町村役場で印鑑登録(即日)
  4. 市区町村役場で印鑑証明の交付申請・取得(即日)

詳細については「中古車購入に印鑑証明が必要な理由と発行までの流れ」をご参考ください。

車庫証明書

移転登録の手続きにおいて、いちばん時間のかかるものが車庫証明書です。地域により差はありますが、警察署に必要書類を提出してから証明書の交付まで1週間ほどかかります。

とはいえ、手順さえ分かれば意外とカンタンです。なお、発行から約1ヶ月以内のものに限り有効と、期限が短いのでご注意ください。

車庫証明書交付までの手順

  1. 自宅から2km以内で中古車を駐車するスペースを確保する
  2. 必要書類を用意し、記入する
  3. 警察署へ必要書類を提出し、自動車保管場所証明申請の手続きをする
  4. 警察が実際に、駐車スペースに空きがあるのか確認に来る
  5. 警察署より車庫証明書を受け取る

提出書類の書き方など証明書交付に関する詳細については「中古車購入に必要な車庫証明の取り方/書き方を徹底解説」をご参考ください。

譲渡証明書・委任状

譲渡証明書とは、車の売買・譲渡で所有者が変わった際に「いつ、誰に譲渡されたか」を証明する書面です。旧所有者の実印が押印されている必要があります

委任状とは、「移転登録(名義変更)」を委託する場合に必要となります。本来は、旧所有者と新所有者が揃って移転登録を手続きすることが望ましいですが、それが難しい場合は委託ということになります。

委任状が必要なケース

  • 新所有者が申請する場合:委任状に旧所有者の実印を押印する必要がある
  • 旧所有者が申請する場合:委任状に新所有者の実印を押印する必要がある
  • 第三者が申請する場合:委任状に旧所有者・新所有者の実印を押印する必要がある

譲渡証明書と委任状の書き方など詳細については、「中古車の委任状の書き方と名義変更の必要書類を徹底解説」をご参考下さい。

軽自動車の移転登録に必要な書類

普通自動車と比べて、軽自動車の移転登録に必要な書類と手間は少ないです。

必要書類 発行元 旧所有者 新所有者
認印
住民票 市区町村役場など
自動車検査証(車検証)
申請依頼書 こちらからダウンロード可 新旧所有者が揃って申請する場合は不要
自動車検査証記入申請書 軽自動車検査協会事務所 手続き当日に、申請者が手配
自動車税・自動車取得税申告書 軽自動車検査協会事務所 手続き当日に、申請者が手配

上記のうち、申請当日までに手配する書類について発行方法や記入方法をご紹介します。

住民票

住民票は新所有者の住所を確認するために必要な書類です。各市区町村役場で発行できますが、マイナンバー制度施行のおかげで、今ではコンビニなどで気軽に取得できるようになりました。

マイナンバーカードの申請をしていない方は、主要駅の行政サービスコーナーでも取得可能です。なお、発行にあたり、下記2点についてご注意ください。

住民票または印鑑証明書の注意点

  • 住民票は、移転登録においては発行から3ヶ月以内のものに限り有効です。
  • 住民票は、マイナンバーの記載がないものを取得してください。本籍の記載は必要ありません。

申請依頼書

申請依頼書とは、「移転登録(名義変更)」を委託する場合に必要となります。いわゆる委任状と同義の書類です。

本来は、旧所有者と新所有者が揃って移転登録を手続きすることが望ましいですが、それが難しい場合は委託ということになります。

申請依頼書が必要なケース

  • 新所有者が申請する場合:申請依頼書に旧所有者の認印を押印する必要がある
  • 旧所有者が申請する場合:申請依頼書に新所有者の認印を押印する必要がある
  • 第三者が申請する場合:申請依頼書に旧所有者・新所有者の認印を押印する必要がある

【注意点】車庫証明の届出義務について

普通自動車では必要だった「車庫証明書」は、軽自動車の移転登録では必要とされていません。しかし、地域によっては、名義変更手続き後に警察署への届出が必要な場合があります

該当の地域は、総務省がポータルサイトで公開している「自動車の保管場所の確保等に関する法律」の「別表第二(附則第二項関係)」でご確認ください。

以上、移転登録に必要な書類についてご紹介しました。では、これらの書類準備にかかる費用と移転登録手続きにかかる費用について、具体的な金額を次章でご紹介します。

移転登録で発生する費用の詳細

もし、すべて自分で手続きするとなった場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。大きく分けて、「必要書類の発行」にかかる費用と「移転登録」にかかる費用があります。

普通自動車で「ナンバープレート交換をする(希望ナンバーではない)」という条件下でかかる費用を見てみます。

必要書類の発行にかかる費用

必要書類 費用 備考
印鑑証明書 300円程度 地域により異なる場合がある。
車庫証明書 2,500~2,800円 ・保管場所証明申請書:2,000~2,200円程度(地域により異なる)
・保管場所標章交付申請書:500~610円(地域により異なる)
自動車検査証 無料 紛失等による再交付は、400円程度必要。
(手数料印紙代300円+申請書代100円程度)
譲渡証明書 無料 インターネットでダウンロード可能
委任状 無料 インターネットでダウンロード可能

移転登録手続きにかかる費用

必要書類・手数料 費用 備考
移転登録申請書 100円程度 地域により異なる場合がある。
手数料納付書 無料
自動車税・自動車取得税申告書 無料
登録手数料 500円
ナンバープレート交付手数料 2,000円程度 希望ナンバーや字光式の場合は2~3倍の金額。

いかがでしょうか。ナンバープレートを交換する場合でも、6,000円あれば移転登録が可能です。

普通自動車でナンバープレートを交換する場合

  • 必要書類の発行にかかる費用:2,800~3,100円程度
  • 移転登録手続きにかかる費用:2,600円程度

→6,000円あれば移転登録が可能

代行に頼むと10,000~30,000円が相場であるところ、自分でやれば6,000円程度に抑えることができます。同じ管轄内で中古車を売買する場合は、ナンバープレートの変更が不要なため4,000円程度で可能です。

移転登録は15日以内

法律上、移転登録は譲渡をしてから(所有者が変わってから)15日以内に手続きしなければならないと定められています。普通自動車、軽自動車問わず同様です。

普通自動車の場合、移転登録手続きに必要な車庫証明書の取得に約1週間かかります。譲渡が決まってから各書類を揃えるとなると、あまり時間に余裕がありませんのでご注意ください。

まとめ

中古車の移転登録は意外とカンタンで、自分で手続きができるものです。初心者の方は特に「難しそう」というイメージを抱きやすいですが、実際は、書類を揃えて申請するという単純なものです。

自分でおこなえばとても安い費用で済みますし、ぜひご自身でやってみてくださいね。

コラム:所有者と使用者が異なる場合に必要な書類

各々の事情により、車の所有者と使用者が異なる場合があります。その場合、必要とされる書類と用意する人が異なるケースがありますので、ここでご紹介します。

旧所有者と旧使用者が異なる場合

旧所有者と旧使用者が同一の場合に用意するものと変わりません。本記事内でご紹介している「移転登録に必要な書類と発行方法」の章をご参考ください。

新所有者と新使用者が異なる場合

新所有者と新使用者が異なる場合は、用意する書類が異なります。誰が何を用意するかは下記表をご確認ください。

必要書類 発行元 旧所有者 新所有者 新使用者
実印 ×
認印 × ×
印鑑証明書 市区町村役場など ×
住民票 市区町村役場など × ×
車庫証明書 警察署 × ×
自動車検査証(車検証) × ×
譲渡証明書 こちらからダウンロード可 × ×
委任状 こちらからダウンロード可 新旧所有者・使用者が揃って手続きする場合は不要
移転登録申請書 運輸支局 手続き当日に、申請者が手配
手数料納付書 運輸支局 手続き当日に、申請者が手配
自動車税・自動車取得税申告書 税事務所(運輸支局) 手続き当日に、申請者が手配
  • ※譲渡証明書と委任状は国土交通省HPよりダウンロードできます
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