3年落ちの中古車/価格からメリット・注意点を徹底解説

3年落ちの中古車/価格からメリット・注意点を徹底解説
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中古車を購入する際に「年式」を気にして探している方は多いと思います。たとえば3年落ちになると、中古車相場も下がるということがよく言われるため「3年落ちの中古車で価格はどれくらい下がるのか?」「将来売ることを考えると、新車を買うのとどっちが得なの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、3年落ちの中古車のメリット・注意点と、自分に合う最適な年式の選び方のポイントをお伝えします。ぜひ参考にしてください。また最後にコラムとして、事業主の方向けに3年落ちの中古車の減価償却についてもお伝えします。

3年落ち中古車のメリットと注意点

筆者としても3年落ちの中古車は、コスパ面からおすすめできる年式だと考えています。しかし、注意すべきポイントも存在しますので、筆者の見解を詳しくお話しします。

メリット:新しい中古車が新車よりお得に購入できる

3年落ちの中古車のメリットはなんといっても「新しさとお得感」の両立ができることです。新車登録から3年間であれば、目立つ傷もなく、パーツの経年・使用に伴う劣化もほとんど無い中古車が新車より明らかに安く手に入ります。

のちほど実際に価格の事例をご紹介しますが、中古車は一般的に「3年落ち・5年落ち・10年落ち」ごとに一段階価格が下がります。

新車より多少の使用感があることは否めませんが、「誰も乗っていない車がいい」という方以外は、3年落ちの中古車はおすすめです。正直なところ、こういった3年落ちの中古車には大きなデメリットはありません。実際に、3年落ちの中古車価格がどう変わるかを次章でみてみましょう。

3年落ちの中古車の価格変動事例

ここではミニバンの人気車種であるヴォクシーと、コンパクトカーの人気車種、ヴィッツについて中古車価格の事例を調査しました。

2016年8月時点のカーセンサー中古車情報から、グレード・装備は統一・カスタムはなしとして調査しています。また中古車は修復歴があると価格が一気に下がるため、「修復歴なし」の中古車に限定しています。

ヴォクシー 2.0ZS 煌の事例
車両の状態 販売価格
新車 279万
未使用車(2016年) 216万
3年落ち(2013年式) 193万
5年落ち(2011年式) 175万
10年落ち(2006年式) 118万
ヴィッツ 1.3Fの事例
車両の状態 販売価格
新車価格 145万
未使用車 110万
3年落ち(2013年式) 99万
5年落ち(2011年式) 65万
10年落ち(2006年式) 31万
  • ※2016年8月時点のカーセンサー中古車情報参照

ミニバンは本来の新車価格が高いことや、一般的なニーズが高いこともあり、中古車価格が下がりにくい車種です。その中で人気のヴォクシーであっても、3年落ちならば新車価格より80万ほど安く・未使用車より20万ほど安く購入できることが分かります。

目安として、特に問題がない車両であっても

  • 未使用車は新車価格の80~90%程度まで
  • 3年落ち中古車は新車価格の70%程度まで

は価格が下がると思っておいて良いでしょう。

新車と3年落ちの中古車はどちらがコスパがいいのか

中には、3年落ちの中古車を購入するのであれば、新車を購入したほうが新しいしコスパがいいのでは?と思う方がいるかもしれませんが、筆者の見解からすれば3年落ちの中古車の方がコスパが良くなります。

車のコスパを割り出すのには、

車両の購入価格-売却(買取)金額=維持費を除く総負担額(コスパの実力値)

と考えることができますので、計算してみましょう。

車の購入価格は新車・中古車それぞれの販売価格を、売却金額についてはナビクルの車買取・下取り相場シミュレーター(オークションの取引データから算出しています)を元にして比較します。

調査条件

  • 新車、中古車ともに購入してから3年間乗る場合とする
  • 選択するグレードは同じとする
  • ()内は新車価格からの残存率を示す
カローラフィールダーの事例
購入価格 売却相場 維持費を除いた総負担額
新車の場合 174万 79万(54%) 95万
中古車の場合 94万 41万(27%) 50万
  • ※グレード1.5Xの場合・()内は新車価格からの残存率を示す
タントの事例
購入価格 売却相場 維持費を除いた総負担額
新車の場合 136万 71万(58%) 65万
中古車の場合 109万 56万(40%) 53万
  • ※グレード660 Xの場合・()内は新車価格からの残存率を示す

となります。カローラフィールダーでは維持費を除く総負担額が45万、もともと価格が安いため差が出にくい軽自動車のタントでも12万ほど負担額が異なります。結果、3年落ちの中古車の方が新車を購入するよりコスパが良くなることが分かります。

注意点:年式と走行距離の考え方

次に、3年落ち中古車を検討する際に、無視できない「走行距離との関係」についてお話しします。こちらを正しく知ることで、安さと安全の両方を叶える中古車購入ができます。

まず一般的に、1年間の走行距離は8,000~1万キロが適切と言われています。おおむね、1万キロの走行距離に対して1年落ちになる計算です。年式と走行距離を見比べてみればその車がどのように使われていたか想像できます。

使用年数に対して走行距離が少ない場合でも、単純にあまり走っていないから程度が良いといいきれません。3年落ちの中古車の場合は、極端に言えば以下のようなケースがありえます。

3年落ち/走行距離1万キロ未満の場合

たとえば、週末しか乗られていないような車に見られるケースです。セカンドカーとしての使い方がされていたと想像できます。

もしくは、最初の1年間は普通に運転されていて、あとの2年間は倉庫や青空駐車で放置されていた車かもしれません。

後者の場合、車の塗装や内部の消耗品やオイル系統が相当傷んでいる可能性があり危険です。走らせていない車というのは、動かし続けている場合よりも車体の劣化が進んでいることがあります。

3年落ち/走行距離6万キロの場合

運転する機会が相当多い・または1回の運転での移動距離が長距離に及ぶ、かなりハードに使われていた車です。高速道路の運転がメインだと考えられます。

「3年落ち/走行距離1万キロ未満」で懸念される放置事例に比べて、車を頻繁に動かしていることや、高速道路の運転は車へのダメージが少ない点からまだ「有り」という考え方ができます。

基本的には、年式に対して走行距離が少ない方がいいに越したことはありませんが、「なぜ、その走行距離なのか」の理由によっては、リスクになりえます。結論、同じ3年落ちなら、1年間の走行距離が8,000~1万キロになる中古車を選ぶのが無難といえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。今回の記事では、3年落ちの中古車のメリットと注意点、新車とどちらがコスパがいいのかについて筆者の見解をお伝えしました。再度、ポイントをまとめます。

  • 3年落ちの中古車はなんといっても新しい車がお得に購入できること
  • 新車価格に対して、70%ほどまで価格が下がることが期待できる
  • 新車と比較しても、3年落ちの中古車は最終的なコスパは良い
  • 年式だけでなく、走行距離との関係に注意する
  • 年式に対して走行距離が少ない場合は、放置されていた車両でないか確認する
  • 無難に選ぶなら、1年間の走行距離が8,000~1万キロの中古車を選ぶ

最後にコラムとして、事業主の方に向けて、3年落ちの中古車での減価償却・節税についてお話しします。中古車を使って節税したいという方はぜひご覧ください。

コラム:3年落ちの中古車は減価償却:節税になるか?

中古車を活用すると節税になるということを聞いたことがある方も多いと思いますが、3年落ちの中古車は節税になるのか?気になる方もいるのではないでしょうか。

中古車が節税になる大まかな流れとしては

  • 中古車購入費用を減価償却費で計上する
  • 減価償却費を計上すると利益が減る
  • その分節税の効果がある(課税タイミングを後倒しできる)

となっています。

ここで大切なのは、「1年で減価償却費で計上できる中古車を選ぶ」ことです。そうすることで、中古車購入分の費用を計上して利益を減らし、その分の課税タイミングを遅らせることで節税効果があります。1年で減価償却費として計上するためには「耐用年数が2年と見積もれる」ことが必要です。

耐用年数とは

耐用年数とは、「事業用として車を購入したあと、どれくらいの期間使用可能か」を見積もった年数を意味します。この耐用年数から算出した指定期間にわたって分割して費用化する仕組みが減価償却です。

以下が、中古車の年式(新車登録からの経過年数)と耐用年数の関係を表したものです。

耐用年数表

新車登録からの経過年数 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年
軽自動車の場合
軽自動車を新車の50%以上の金額で購入した場合
普通自動車の場合
普通自動車を新車の50%以上の金額で購入した場合
  • (単位:年数)

こちらをご覧いただくと、「普通自動車なら4年落ちより古い中古車」「軽自動車なら2年落ちより古い中古車」が耐用年数は2年として計算されます。このことから、普通車なら3年落ちの中古車より4年落ちの中古車が節税に向いているといえます。

耐用年数の具体的な計算方法や、中古車を使っての節税については「中古車の耐用年数がすぐわかる!計算方法と注意点」で詳しくお話ししていますのでぜひ参考にしてください。

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